インプラントのメインテナンス
メインテナンス時に歯ブラシの種類を換えてみがきやすくなったかを検証
処方した極細毛、小径タフトの歯ブラシ
お口の中の健康を取り戻す為にインプラント治療を受け咬めるようになった後、健康を維持するには患者さんご自身の毎日のブラッシングが極めて重要です。
しかし、繰り返しブラッシング指導を歯科医院で受けてもインプラント部位に付着した歯垢をねらったブラッシングが難しく、自宅に帰ると同じ磨き方が継続出来ない場合も少なくありません。
そこで今回インプラント部位に付着した歯垢をねらったブラッシングの難かしい患者さんに対して、今までおすすめしていた歯科医院専売歯ブラシ(ブラシの部分が小さく、毛の植毛が平らなタイプ)とは違うタイプの歯ブラシをお薦めして良い結果が出ましたので報告します。
コチラの写真の歯ブラシが新たに導入した歯ブラシ花王のディープクリーン52番です。
ご覧の通り この歯ブラシは毛先が先細の形態になり、毛束も小さく 毛が密になっています。以前お薦めしていた歯ブラシと比べ単純な横磨きのような動かし方でも細部まで毛先が到達しやすい性質があります。
一般的なタフト 小径タフト
写真 右側がディープクリーン52番の歯ブラシで毛を切って上から見た図です。
一般的なブラシの毛束の直径は1.7ミリ程になりますが、今回導入した歯ブラシの毛束はおよそ1ミリの小径の毛束になっています.
この歯ブラシは毛が細いだけでなく毛束も小さくなっています。
やや専門的なお話になりますが、歯ブラシの一つ一つの毛束が小さいと毛が細部に進入する時に毛同士の干渉が少なくなるので、細かい磨きにくい部位も磨き易くなるそうです。
ただし、細い毛の歯ブラシは通常の歯ブラシに比べ細部への到達性が向上するかわりに、一回のストロークに対しての歯垢を除去する量が減少する為、じっくり時間をかけて磨く必要があります。
インプラント部位、特にインプラントの被せ物と歯茎との境目に付着した歯垢を落とす事を目的に導入しましたが、もちろん治療を施していない歯と歯茎の境目や歯と歯の間などにも有効です。
症例 (舌側面観)
歯ブラシの特性を知って頂き、ここからは実際のお口の中の状態もご覧頂きたいと思います。
インプラントの上に作る歯は、構造上、歯茎に近い部位が細くクビレる形態になる場合があります。
そういった部位はブラッシングにコツが必要になり、患者さんによってはインプラントの被せ物と歯茎との境目のブラッシングが難しくブラッシングがストレスに感じられる事もあるようです。
この写真の患者さんは、歯ブラシを換えることによって舌側の歯垢をきれいに落とすことができるようになりました。
しかしながら、先細毛は1回のストロークに対して歯垢除去量が減少しますので、歯ブラシ時間を長く取れる方には有効です。
歯ブラシの特性を上手に利用して効率よくプラークを落とすコツが、その人によってあるいはその方のライフスタイルによってありますので、どうぞ担当ドクター、衛生士、スタッフにお声掛けください。
インプラントは、手術して噛めるようになって終わりではなく、それからいかにその良い状態を保ち美味しく楽しい食生活、お話ししたり歌ったりするのに不自由のない生活をしていけるかが重要なのです。
そのためにも何ヶ月かおきのメインテナンスに来院して頂ける事やお家でも歯ブラシをしていただき、インプラントを大事にしていただけたら、私たちもとてもうれしいです。
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